売り込みを嫌う日本人、好かれる営業と嫌われる営業。
人は売り込みされることを嫌います。
営業されることを嫌います。
でも・・・
売り込みは好きです。
営業をされると気持ちいいです。
え?
意味が分からない。
そう思ったでしょう。
すみません。
付け加える言葉を書き忘れていました。
”人は自分にとってメリットのある”売り込みは好きです。
”人は私のことを想った”営業をされると気持ちいいです。
営業は嫌われていません。
全てに営業は必要です。
ただし・・・
・メリットを感じない(不要)
・今必要としていない(不急)
・怪しいと感じる(不信)
・私に合っていない(不適)
・そもそもそれは大丈夫?(不安)
があると・・・
人は”営業”を嫌がります。
そう!
モノ・サービスを売るには、
「不要」「不急」「不信」「不適」「不安」
を変える必要があります。
これを”買わない要素”といいます。
「不要」⇒「必要」
「不急」⇒「至急」
「不信」⇒「信頼」
「不適」⇒「最適」
「不安」⇒「安心」
こういう風に変えていく必要があります。
つまりは
”買わない要素”から”買いたい要素”に
ということですね。
これは価格が高くなっていけばいくほど、
覆さないといけない要素が多くなります。
当然ですよね。
価格が安ければ、ある程度の買わない要素があっても売れてしまうのに
価格が高ければ、買わない要素が一つでもあると売れないです。
この購買基準はその人の現実感(リアリティ)で変わってきます。
ある実験の話をします。
一つ、面白い実験があります。
※有名な実験なので、もうご存知の方もいるでしょう。
1.押すと必ず8000円がもらえるボタン。
2.押すと1/2の確率で2万円がもらえるボタン。但し外れた場合は0円。
このボタンをあなたは1回だけ無料で押せる状況の時、果たしてどちらを押しますか?
私はちなみに、2のボタンを押します。
もちろん違う方もいらっしゃるでしょう。
それぞれの期待値は
1のボタンが8000円に対し、2のボタンが1万円です。
つまり、期待値的には2のボタンを押すことが正解だと言えます。
しかし、ここからが面白いです。
これを10倍の金額にしてみましょう。
1.押すと必ず8万円がもらえるボタン。
2.押すと1/2の確率で20万円がもらえるボタン。但し外れた場合は0円。
あなたの選択肢は変わりましたか?
ではさらに100倍ではどうでしょう?
1.押すと必ず800万円がもらえるボタン。
2.押すと1/2の確率で2000万円がもらえるボタン。但し外れた場合は0円。
ここまでくるとほとんどの方が1のボタンに流れるのではないでしょうか。
何が言いたいのかというと
人は数値的合理性よりも現実感(リアリティ)で行動するということです。
基本的に、人は損することに敏感です。
得をすることよりも、損をすることを嫌うあまり、逆に損な選択をしてしまう生き物です。(プロスペクト理論)
要するに・・・
結論です。
リアリティは営業において非常に有効です。
”リアリティ”
つまりは、そのモノやサービスを使ったとして
考えられるメリットをいかに”現実的”に伝えられるか。
そして、そこにお客様が想像できる物語(ストーリー)はあるか。
ここを押さえることができれば
モノ・サービスは売れます。