「真面目がとりえ」は令和では通用しない、むしろ損する話
「ただの真面目」は令和では通用しない
先日、待ちに待ったこの本↓がついに発売されたので、お盆休みを利用して読破してみました。
興味がある方は読んでみてください。
面白くて読みやすいので一気に読めますし、20代~30代前半の今のサラリーマンならば絶対に知っておいて損はない内容です。
本のタイトルにあるとおり、転職と副業を上手に組み合わせ、30歳で年収5000万に到達した男の、考え方やそこに至るまでのプロセス、ノウハウが詰め込まれています。
では、読みながら思ったことをちょっと色々と。
えーっと、
「ただの真面目クン」には申し訳ないけれども、真面目だけではこの令和という時代はなかなか生き辛い時代になると思います。
もちろん真面目という個性は凄く素晴らしいことです。
言われたことを愚直にこなし、ズルもせず、ひたむきに励む姿はある種の美徳もあり、日本人の気質によく表れています。
ただ!
今の日本という現状を考えてみたときに、真面目でひたむきに仕事に励むだけでは足りないという話です。
そもそも私も含め、今の20代、30代の上司は当たり前ですが年齢はあなたより上の場合が多いでしょう。
基本的には、教えというものは上から下に流れてくるものです。
つまりは上の常識や見解が混じって、ある種のバイアスがかかったものが下に流れてくるわけなんですね。
もちろん、良いバイアスもあります。
そりゃ経験は明らかに上なので。
ただ、情報は常にアップデートされていきます。
数年前、もっというと数カ月前の話ではAが答えだったものが、今ではBのほうが良い!なんてことはザラでしょう。
そういった意味では、若い世代がもつ情報はいい意味でアップデートされているわけなので、普通に上司よりも正しいことを導き出せる可能性だって大いにあり得るわけです。
例えば、
・終身雇用制が当たり前
→大手企業が発表してましたよね?
・安定で安泰の定義=大企業・組織への所属
→どれだけの人が大企業から切られてきたのでしょうか
・勝ち組と負け組の判別はどの企業に就職できたか
→就活前とかよく敏感になっていた時期ありました
色々なこれまでの常識がぶっ壊されてきました。
真面目に愚直にただただ仕事をこなしていれば、ある程度地位が上がり、年収も上がり、年功序列で、クビもなし。
理不尽なことを耐える耐久性こそがサラリーマンであり、退職後は退職金で老後の自由を手に入れる。
ほんの一部分を切り取っただけですが、これが大昔の当たり前だったそうです。
これ、今では本当に考えられないですから。
色々制度が出てきていますが、年金なんてあったら良いなで考えるべきですし。
日本を代表する大企業ですら先陣切って45歳以上の希望退職者を募るんですよ?
しかも、多くの企業で新しい考え方だと取り入れられている「副業解禁」。
これ、行動できる人にとってはめちゃくちゃいいことですが、受け身で指示待ちの思考停止の人にとっては余命宣告みたいなもんですからね。
会社は、あなたに対してこの日本で生涯にわたって暮らせる給料を払えませんので、ちゃんと許可を出すので自分の力でなんとかしてくださいって話ですからね。
そんな状況で、毎月25日に入金されるお金だけに頼るなんで不安定以外のナニモンでもないでしょ。
言ってみればギャンブル並みのリスクありです。
「真面目」はめちゃくちゃいいことですが、それだけに甘えると完全に取り残されます。「生き残る力」を身につけておく必要があるということです。
成果が出ないからとりあえず真面目にだけはやろう
そんな考えだからそこで思考停止してしまうんです。
給料はもらうものではなく「稼ぐもの」
先ほどご紹介した本から引用させていただきましたが、まさにこれが本質だと。
成果は出なかったけれども、そのプロセスを見てほしい。
真面目にひたむきに努力を重ねたので、結果が出なくても仕方がない。
それは義務教育までのレベルの話であって、ビジネスでは通用しません。
しかし、いきなりこんな考え方を自分に落とし込める人もなかなかいません。
そして、悲しいことにビジネスにおいてあなたが通用できるように教えてくれる「いい上司」も世の中にそんなにいないんですよね・・・。
もちろんいる場所にはいるのですが、そこに自力でたどり着ける時点で、まずその人はある程度デキる人ですから。
成果が出ない人って、そんな「いい上司」になかなか巡り合わないですからね。
そんな状況で成果だせだのは、まぁ~人を選びますよ。
ここで
「ほら、環境のせいだから仕方ないじゃん」
って少しでも頭がよぎった人は、頭から一回水をかぶってきた方がいいです。
他責の考え方は、マジで人生損します。
成果出したいけど自分の強みがわからない
たまにあるのが、
自分の強みを活かして仕事をし、成果をあげること
が求められたりします。
営業職なんかでは多いんじゃないでしょうか。
型にはまったやり方よりも、自由でやらせた方が成果が出た!なんて人もいるでしょう。
逆に成果が出ない人は、強制的にでも型にはめて、ルーティーンワーク化させ、目標に向かって走らされているでしょう。
基本を学び、応用を知り、自己流を出す。
これができる人はもともとデキる人です。
能力があってデキる人。
正しい努力がデキる人。
そんな人達です。
でも、そうではない人ももれなくいます。
そんな人たちは間違った「真似」をして、「自分の強みを自分で探そうとする」なんて時間の無駄なコトは本当に止めたほうがいいです。
自分の強みなんて自分でわかるものではないですから。
真面目な人ほど自分で自分の強みを探す
愚の骨頂です。
けっこう多くの人が勘違いしているのですが、
自分のことって案外自分ではわからないですからね。
自分の強みは、社会や他人が決めることであって、自分で決めることではありません。
ビジネスにおける「強み」とは相対評価です。
誰かと比べてある部分が勝っているから「強み」なわけでして、絶対評価ではないんですね。
つまりは自分が決めれることではないわけです。
そこをはき違えると、よくあるアドバイスで
「自分の強みを探してみたら?」
とか
「あなたの強みはなんですか?」
とか
それに似たようなアドバイスが迷える子羊に降り注がれるわけです。
そして、迷った仔羊は会社の先輩だからという安易な理由でそれを頭から信じ込むわけです。
「強み」に関する話題は、20代30代だと基本的には仕事で行き詰まっている時に出ることが多く、うまくいっている時はあまり出ないです。
仮に、ネガティブな現状打破のきっかけを、自己分析からの「強み」の強化として伝えているのでしょうが、そもそもそのレベルで悩んでいる人が、的確な自己分析を行えるわけないでしょ。
つまりは、ここは他人から伝えてあげることが一番手っ取り早いです。
仮に自分で探す場合は、過去自分が褒められたシーンを思い出し、なぜ褒められたのかを探っていく必要があります。
なぜ褒められたのか。
逆になぜ今は褒められていないのか。
その理由が明確に分かれば、それが最短距離であなたの強みとなりうる部分です。
例えば、ある書類の提出で褒められた経験があるとしましょう。
そして、別の書類の提出では褒められなかった。
その原因を探っていくと、褒められた書類の際は読みやすくデザインがまとめっていたことが判明したとします。
「あ、おれって何かをまとめるときに読みやすくできる能力があるんだ」
ここで初めて潜在的な自分の強みに気が付くわけです。
「じゃあ、ここを伸ばせば社内向けだけでなくクライアント向けに、今よりもっとわかりやすいマニュアル作成を独自でやってみようかな。」
とかの発想で出てくるわけで、その行動は「自発的な行動」として周りから評価され、クライアントから喜ばれ、実績として残り、自信につながる。
こんなプロセスが待っているわけです。
もちろん有言実行か無限実行をして、ちゃんと完了することが条件ですよ。
切り口をちょっと変えれば、あなたの成果なんてホントすぐ出ますから。
結局何が言いたいのかというと
社会や企業は真面目に働いているからといって生涯の面倒は見てくれません。
良くも悪くも「個」の時代の到来です。
稼げるヤツは圧倒的に稼ぐでしょうし、
稼げないヤツは不明不満を言って終わるでしょうし。
そんな時代を生き抜く術の1つが、私が読んだ本に詰まっていました。
「転職」は今や普通ですし
「副業」もやってて当たり前みたいな
そんな時代に突入しているわけです。
私は、私の大切な人やその周りの人を、
守りたい時、守るべき時に守れる力が欲しいので、
これからも学び、行動し続けます。